自分が最高傑作だと思っているM54エンジンです。音が官能的で上まで素晴らしく回り、タフで故障が少ない・・どこのメーカーも真似できないようなエンジンなのです。今となってもこのスペックのエンジンは中々無いと思います。今回は経年劣化でオイル漏れしていたので修理です。オイルエレメントケースの土台となる部分からの漏れです。
パワステタンクをよっこらしょし、ファン、シュラウド、ファンベルト、アイドラプーリー、オルタネーター、パワステポンプを外します。そしてようやくエレメントケースのベースが外れます。画像は外したところです。
こんな感じで外れます。テンショナーはくっつけたままです。この部品はアルミ製なので大きい割に軽いです。
ひっくり返すとこんな感じ。
ここのガスケットが経年劣化で硬化してしまうのです。
左の白っぽい方が新品。右が劣化したガスケット。古くなったガスケットはまるでプラスチックのように硬化していました。エンジン側と外したベース部分を洗浄し、ガスケットを交換して元に戻して終了です。単純に交換するだけなら早く終わらせる事はできますが、洗浄に時間がかかります。
このエンジンもさすがに劣化には敵いませんが後継となったNよりも断然オイル漏れも少ないのです。ヘッドカバーのガスケットも同様です。一度しっかり直せばしばらく安心できます。今では中古でしかこのエンジンは手に入りませんので、ちょっとマニアで森本を信用してくれる方は営業に相談してください(笑)
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おまけ
この車わかりますか? ベンツ?違います。これは白頭山(ぺくとうざん)という車です。知っている方は凄いです。おそらく誰も知らないと思います(笑)